2020年の東京五輪・パラリンピックのボランティア募集のCMに広瀬すずさんが起用されたことが発表されました。
2年後の開催に向け、11万人のボランティアが必要だということですが、ネットには厳しい声が上がっています。
※広瀬すずさんが悪いわけではないのですが。
[以下引用]
CMの撮影は、東京都立三鷹中等教育学校の体育館で行われ、体育館に集まった生徒らは、サプライズで広瀬が登場すると歓喜に沸いたという。広瀬は生徒全員が見守る中、バスケットボールのフリースローを決めた。生徒らと共演で「ボランティア募集」をアピールする。
今回のCM起用について「世界中から、東京にやってくるアスリートや観客のみなさんをおもてないしするボランティアは、私たちのオリンピック・パラリンピックをつくりあげていく上で本当に欠かせない、そして、やりがいのある活動だと思っております。必要なボランティアの数は11万人です。2020年に向けて、みなさんのご協力、ぜひよろしくお願い致します」と呼びかけた。
[スポーツ報知]
ちょうど今日、酷暑の中のマラソンを安全に実施するため、皇居周りのコースを温度を10度下げる遮熱する特殊な舗装に改めているとニュースで報じられていました。全体では700億円ほどの費用が掛かる計算になるそう。
その他も多額の費用がかかる中、11万人もの人員ですからボランティアでまかないたいというのはわかるんですが、ネットの声はいろいろ複雑です。
まず、今年の異常な暑さです。
昨日は41度を超えたとか、今日は全国237地点で猛暑日を記録とか、連日暑さが伝えられる中、ちょうど2年後の7月24日に開会式を迎えると思うと、ちょっとげんなりしちゃいますよね。
そしてボランティアという点。
11万人にはタダ働きさせるけど、その募集CMに出演する広瀬さんにはギャラを支払うんでしょう?という指摘があります。
※24時間テレビにも共通するものが…
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そもそもこのボランティア募集については募集要項が明らかになったときから不満の声が上がっていました。
まず前提として02年4月1日より前に生まれた人、というのはまあいいです。
その他の応募条件が、合計10日以上活動でき、指定するすべての研修に参加できること、となっています。
さらに仕事時間は1日8時間、1日1回を原則とする飲食は支給されますが、交通手段や宿泊場所は各自が手配し、当初は費用も全額自己負担となっていました。
後に交通費は商品券や交通系カードなど現金以外で一定額支給、活動期間も連続での活動は5日以内と変更されましたが、なかなか厳しい労働条件です。
それでも次にいつあるかわからない日本での開催ですからボランティアで関わりたいという人もいるでしょうが、さらなる条件というか、「積極的に応募していただきたい方」として、競技の基本的知識がある人、英語やその他言語のスキルを生かしたい人、スポーツボランティア経験をはじめとするボランティア経験がある人といったものが挙げられていました。
そもそもの応募条件からして社会人は難しそうですが、かと言って夏休みで時間がありそうな大学生などもこの「積極的に応募していただきたい方」の条件をクリアするのは大変そうです。
その上宿泊場所も自分で手配って、五輪で賑わうときにホテルは空いているのか、値段はいくらなのかと考えると、応募までがまた遠い…
広瀬すずさんに払うギャラくらいでは11万人分の何かをまかなうには程遠いのでしょうが、ボランティア募集は東京都知事にするとかギャラの極力かからない方向で作るとか、安くて安全な宿泊施設を紹介するとか、もう少しプラス材料がないとハードルが高いのでは。
※東京五輪ボランティアに参加してはいけない理由がわかるそう。
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