兵庫県知事に再選された斎藤元彦氏と選挙に協力したPR会社社長が刑事告発されました。
告訴が受理されれば捜査に進みますが、どういった判断がくだされることになるのでしょうか。
刑事告発された斎藤元彦氏と折田楓氏
兵庫県の斎藤元彦知事が再選を果たした11月の知事選でPR会社に有償でインターネット上での選挙活動を含む広報宣伝を任せたとされる疑惑で、神戸学院大の上脇博之教授と郷原信郎弁護士は2日、神戸地検と兵庫県警に公職選挙法違反（買収）罪で斎藤氏を告発したと明らかにした。同法違反（被買収）罪でPR会社の女性代表も告発した。1日付で告発状を送付したという。
産経新聞
告発した郷原弁護士は元検察官で長崎地検次席検事などを歴任。
上脇教授は「政治とカネ」の問題に詳しく、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題の追及もしてきた方とのこと。
こういった方々が違法だと判断し告発したのは大きいです。
「選挙の神様」と言われる選挙プランナーの藤川氏が「誰かが告訴すれば、そこは警察が動いてジャッジする。（告訴）しなかったら、なんとなく謎のまま終ってしまう可能性がある」と述べていましたが、告訴されたからには今後捜査が始まることになります。
刑事告発されるとどうなる？
まずは告訴状が受理されるかどうか、ですが、警察及び検察官は市民から告発がなされると基本的にこれを受理しなければなりません。
受理されれば捜査機関が捜査を開始することになり、その結果が検察に送検され起訴・不起訴が決まることになります。
もしも買収罪が確定した場合について、上沼恵美子さんの番組ではこのように説明していました。
「買収罪ってことになって、もし本当だったら斎藤知事が4年以下の懲役もしくは禁固または、100万円以下の罰金という重い罰則が科せられる。有罪判決になると（兵庫県知事選挙は）当選無効になるので大問題になっている。本気で調べようと思ったら警察が動かないと調べられない」（本村弁護士）
東スポ
知事選には18億円かかるそう。
折田楓さんはキラキラ女社長どころじゃなくなりますね。
折田楓は親戚や友人も辟易とする自慢屋
この事態になったのは、間違いなくPR会社である株式会社merchuの折田楓社長のnoteがきっかけです。
騒動になってから文章が編集されていますが、オリジナルと言われている魚拓がこちら。
兵庫県知事選挙における戦略的広報：「#さいとう元知事がんばれ」を「#さいとう元彦知事がんばれ」に
「斎藤陣営で広報全般を任せていただいていた立場として」
「ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました」
「信頼できる少数精鋭のチームで協力しながら運用していました」
しっかり残っています。
折田楓さんの会社スタッフも含めたサクラ写真や選挙カーの上にいる写真などもあり、活動がボランティアと言うのがどこまで通るのか。。
斎藤元彦氏の代理人弁護士は折田楓さんのnoteを「盛っている」と切り捨てましたが、折田楓さん本人が出てきてその盛ってる詳細を説明できればまだここまでの事にはならなかったのかもしれません。
しかしSmartFLASHには、折田楓さんがnoteに選挙戦の裏側を書いた11月20日の翌日21日には、父親と旦那さんにともなわれて県警本部を訪れ保護願いに来ていたと捜査関係者が明かしていました。
その後は取材などにも応えていません。
ちなみに、折田楓さんが起業にあたり目指していたのは「ダサいをなくす」だったといい、だからこそダサいの代表みたいな地方自治体の仕事のコンペに参加していたとか。
ただ、総務省のHPにはしっかりこう書いてあります。
「業者が主体的・裁量的に選挙運動の企画立案を行う場合、業者への報酬は買収となるおそれが高い」
なのにはっきりnoteに「広報全般を任せていただいた」と書いちゃって。
ダサいもいろいろありますが、請け負う仕事の基本的なルールも知らずに行動したのはダサかったかなと思います。
とても勝てないと言われていた斎藤元彦氏を勝利に導いたから嬉しかったんだとは思います。
そこを抑えられないでは黒子はできませんし、法律的な知識もなかったなら、遅かれ早かれこんなことになったのかも。
ちなみに折田楓さんの自己顕示欲は中学生の頃からだとか。
「楓の父親は開業医をやっていて、とてもプライドが高い人でした。母親も婚活の会社を経営していて、とにかく自慢したがる人でしたね。楓は中学生になったころから母親に性格が似てきたのか、やたらと自分を誇示したがるようになりました」（知人）
SmartFLASH
週刊新潮にも親戚が大学（慶應SFC）に入学したら芸能人と同じクラスだとか自慢ばかりだったとか、地方自治体のPRで自分自身も出演するなど表に出たがりで、その自己顕示欲でいつかキラキラした世界が崩れるとは思っていたけど、まさかこんな大きな花火になるとは、、と語っていました。
斎藤元彦氏のパワハラについては情報が錯綜しすぎて何が真実で嘘なのかわからない状態になっています。
ルポ兵庫県知事選 兵庫県庁 内部告発文書 パワハラ•おねだり事件の真相を暴く: なぜ､斎藤元彦知事は 失職させられたのか？ – 葵 あすか
しかし少なくとも今回の公職選挙法違反疑惑については折田楓さんが原因で、折田楓さんが自己顕示欲を抑えていれば、きっと斎藤元彦氏は大逆転での当選を果たした知事として仕事をこなしていたんでしょう。
とはいえ、折田楓さんのnoteは広まっている事実は消せません。
それならきちんと捜査されて白黒はっきりしたほうが、今後に憂いはないのでは。
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