2025年8月、SNSを中心に話題となった奇妙なサービスが「レンタル怖い人」。
依頼者の隣に“威圧感のある人物”が座るだけで、対人トラブルや交渉の空気を一変させるというものでした。
しかし、サービス開始告知からわずか数週間で突然の終了。
公式発表は「諸事情により」と曖昧なままですが、ネットでは「やっぱりな」という声と「使ってみたかった」という声が。
「レンタル怖い人」のサービス内容、終了理由、そして社会的反響までまとめてみました。
サービス概要:レンタル怖い人とは?
「レンタル怖い人」とは、2025年に登場したユニークなレンタルサービスです。
依頼者の希望に応じて「威圧感のある人物」が現場に同席することで、対人トラブルの抑止、防犯、交渉の場の空気づくりをするのが目的だとか。
こちらがサービスの紹介文です。
「レンタル怖い人」は「怖い人」を貸し出すサービスです。いじめ・不倫・近所トラブルなどの対人トラブル解決にご利用いただけます。弁護士や探偵に依頼するよりも圧倒的に低価格で確実です。ご相談は無料なのでLINEでお気軽にお問い合わせください。
料金は30分2万円、3時間5万円。
弁護士より安価が売りで、大抵のケースは30分あれば解決するということで、話し合いが長時間になることがわかってるケース以外では30分でどうぞという感じでした。
なるほどなと思ったのが、職場でのいじめに悩む人が、職場の人と一緒にいるところで偶然会って友人のふりをしてもらったところ、いじめがなくなった、というケース。
本当にそんなことがあるのであれば、有効なのでしょうか。
サービスを利用したらどんな人がくるのか
これまで似たような人をレンタルする系のサービスは、レンタル彼氏・彼女、レンタル友人、レンタル家族、そしてレンタルなにもしない人などありますが、「怖い人」が異色なのがその風貌。
公式サイトにある「怖い人」例は、モザイク処理されているものの、皆紋々が。
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「怖い人」求人に対し「ちょっと目つきが悪いとかではダメ」とする一方で、「犯罪歴と写真だけ送ってこられても困ります」と犯罪者を求めてるわけではないことを明らかにしてはいましたが、結局そっちか、という感じ。
一応、こんな感じの人を求めていたようです。
- 強面・沈黙の圧力で空気を支配するタイプ。
- 元格闘家、元ヤンキー風など、外見に特徴のある人物。
- 実際の暴力行為は禁止。あくまで“存在感”による心理的抑止が目的。
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終了の理由(公式発表は「諸事情により」)
SNSでサービス告知と「怖い人」を募集して1週間も経たないうちに「諸事情によりサービスを終了」と告知していますが、実際にどんな事情があったのでしょうか。
考えられるのは以下の通り。
法的リスクの高まり
- 怖い人の同席が「脅迫」「強要」と誤認される可能性。
- 実際にトラブル現場で使用された場合、刑事事件に発展するリスクがある。
社会的・倫理的批判
- 「怖い人」というネーミングや外見が反社会的勢力を連想させる。
- 公共の秩序や倫理観に反するとの声がSNSやメディアで拡散。
話題化による逆風
- サービスがバズったことで、行政や法曹関係者の目に留まる。
- 運営側が想定以上の問い合わせや批判に対応しきれず、撤退を決断。
決定的に怪しいのは…
ネットでは、「使ってみたかった」「現代の孤独に寄り添うサービス」という声、「違反行為を助長しかねない」「反社のしのぎでしょ」という声が。
確かにまずそうなのが以下の3点です。
- この「レンタル怖い人」の公式サイトには役務(サービス提供)を行う事業者に求められる情報(販売事業者名・所在地・連絡先・提供条件・返品・解約条件)が掲載されていない
- 精算が現金受け渡し
- 公式サイトは残ってる
Q&Aに「反社ですか」という質問に「違います」と答えてはいますが、これはちょっと怪しい。
これを信じて依頼しお金を払ったのに実は違った場合、利用者は意図せず反社とつながりをもったことに。
場合によっては依頼者は反社へ利益供与したことになり、暴力団排除条例の対象です。
また、振込じゃないなんて、履歴を残さないことが目的じゃないかと。
さらに、公式SNSでは「サービスを終了しました」と書いてる割に公式サイトが残ってるんですよね。
話題性で知名度上げたので、必要な人は検索してたどり着くでしょう。
なんか怖いことになりそうです。
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