読売テレビ『ミヤネ屋』に対しBPOへの申立をしたことが、全テレビ局への牽制だったのではないかと指摘されています。
言われればたしかにそうとしか思えないその理由は
松本人志代理人田代政弘弁護士が起こした全面戦争
週刊文春は7月11日発売号で、松本人志さんサイドの弁護士田代政弘氏が、性加害を証言したA子さんを尾行させたり、親交のある弁護士中村信雄氏との不倫関係をネタに出廷をやめさせるよう要請したと報じました。
翌日放送の『ミヤネ屋』ではこの情報に基づいて特集を組み報じたところ、田代政弘弁護士はその内容に「不適切な偏向報道および事実に反する内容の報道があった」として抗議文を提出、BPOに提訴する準備をしているとしました。
先週末、読売テレビ社長は定例会見にてこの件について「事実誤認があるのではないか」と指摘し、訂正や謝罪をするつもりがないことを表明しました。
放送内容は客観的に見て偏向報道ではなかった
当日の『ミヤネ屋』を視聴していた人にはわかると思うのですが、放送内容は至ってまともでした。
田代弁護士が指摘したのは大きく以下2点です。
- 出廷妨害をしたい意思を感じた、という発言をしたおおたわ史絵氏は文藝春秋社(週刊文春の出版社)と密に仕事している
- アナウンサーが、田代弁護士が中村信雄弁護士と会話した内容の録音があると言ったが、そんな話はない
1については、おおたわ史絵さんが出版している書籍は文藝春秋社よりもむしろ新潮社や主婦の友社のものが多いこと。
さらに、吉本芸人が多くの番組でこの件についてコメントしていることを考えると的ハズレです。
2についても、アナウンサーは、一般的に録音という手段がある、という話をしただけです。
さらに、そのコーナーではしっかり松本人志さんサイドに立ったコメントもありました。
解説の弁護士が、松本人志さんサイドが探偵社を使うことは問題なく、裁判にも影響はないと私見を述べています。
勝てる見込みのない戦いをなぜ挑んだ?
なぜこんな、訴えても勝てそうにないことで田代弁護士は抗議文を出すのみならず、BPOまで口にしたのでしょうか。
それはずばり、他局への牽制なんでしょうね。
実際他局の社長がミヤネ屋の内容についてこんな風に苦言を呈しています。
「芸能ネタとか社会ネタとか別にして、きちんと自分のところで情報の真偽を確認しないとダメですし、うわさ段階で報じるのはメディアは強力な力を持っていますので、いたずらに誤った情報を拡散するのは慎まないといけない」(MBS社長)
いやどの口が言ってるんだとも思いますが、実際、この件について下手な扱い方をすると松本人志さんサイドから抗議文が届きBPOへ提訴されるかもしれないと、身が引き締まった局はあるのでは?
とにかく余裕がない松本人志と田代政弘弁護士
田代弁護士による出廷妨害を報じた文春の記事以降、松本人志さんに焦りが見られるという指摘があります。
この報道で松本氏側への世の視線は厳しくなり、潮目が変わった。
「出廷妨害工作報道」の4日後、松本氏は「当たり前の権利やし」とX投稿再開を宣言し、おすすめ映画の募集など「ほのぼのとした」投稿を始めた。これまで裁判関連以外で投稿することはほぼなかったのに、このタイミングで一変したことは、松本氏側が報道によるイメージダウンからの回復に腐心している現れにみえる。
そして、同じくこのタイミングで、これまではさまざまな報道があっても個別に抗議することはなかったテレビ局に対して、BPOまで持ち出して抗議した。すると、この動きも「『出廷妨害工作報道』の余波がこれ以上広がらないように、松本氏側が必死になった結果だ」と考えるのが自然なのではないだろうか。
しかし、報道を「偏向」とし「一切、報道することがないよう」と求める松本氏側の抗議は、適切なのか。
週刊文春の「出廷妨害工作報道」については、松本氏側弁護士も探偵を使ったこと、女性の相談に乗った弁護士と面会したこと、そして、「不倫」への言及については認めている。そうした中で、松本氏側の訴訟活動に問題がなかったのかを検証することは適切な報道だし、委縮してはならない。それを封じようとするなら、松本氏側の主張は報道活動全体を敵視するものともみられかねない。
テレビで扱われると、ネットをしない人にまで松本人志さんのマイナスイメージが植え付けられてしまいますもんね。
何しろ、あの田代弁護士が出した抗議文を松本人志さんがXでポストした時点で、田代弁護士の暴走ではなく松本人志さんの判断だということを知らしめた形になります。
何かあれば抗議文が飛んでくる、裁判を終え松本人志さんが戻ってきた後に番組作りに支障が出るかもしれない、ならば報じないでおくか、という感じで言論統制できればよし、みたいな感じだったのかなーと思うと。。
人気回復のためにSNS再開も…黒歴史『大日本人』でダメージか
さて、「当たり前やし」で再開したXで、松本人志さんはさらに傷ついたんじゃないかと言われています。
ヒトシや浜ちゃんなどのベアブリック投稿や、「おすすめに猫ばかり出てくる」「犬出したい」みたいな穏やかなものでした。
「おすすめの映画、ドラマありますか?訳あってヒマなもんで」
という投稿に、真面目な投稿もある中に、浜ちゃん作品、松本人志さん出演の『伝説の教師』に混じって、大コケ作品の松本人志さん監督作品『しんぼる』『大日本人』『さや侍』などが。
想定内かもしれませんが、個人的には、そういえば松本人志さんの映画はよくわからなかったなあという思い出が蘇りました。
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コメント
以前からミヤネ屋は中立性を欠いていると言わざるを得ない!韓国で路上喫煙するMCの番組は打ち切りで良いと思う