「現代のベートーベン」とNHKスペシャルで大絶賛されていた“全聾”の“作曲家”佐村河内守さんが、実は桐朋学園大学の講師である新垣隆さんにゴーストライターを依頼していたことが明らかになり、衝撃が走っています。

見開き4ページに渡り詳細が掲載された週刊文春によると、佐村河内守さんの全聾には疑惑があること、さらに高橋大輔さんがソチ五輪で使用する「ヴァイオリンのためのソナチネ」を提供した義手の少女の両親に対しても「感謝が足りない」と信じられない要求をしていたとか…

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記事の概要はこちら。

[以下引用]

広島生まれの被爆二世で「全聾の作曲家」として知られる佐村河内守氏(50)が、実際は自分で作曲をしていなかったことがわかった。

桐朋学園大学作曲専攻で非常勤講師を務める新垣隆氏(43)が週刊文春の取材に応じ、佐村河内氏のゴーストライターをしていたことを明かした。

佐村河内氏の代表作とされる『交響曲第一番HIROSHIMA』や、フィギュアスケートの髙橋大輔選手がソチ五輪のショートプログラムで使用する曲『ヴァイオリンのためのソナチネ』も、新垣氏が作った楽曲だった。

新垣氏はこう語った。

「公表するべきか逡巡しましたが、やはり事実を明らかにして自分もお詫びしなければならないと思い至りました。このまま事実を伏せ続ければ、五輪という大きな舞台までもが佐村河内氏の虚構を強化する材料にされてしまうのではないか、と」

また、昨年3月に放送されたNHKスペシャル『魂の旋律~音を失った作曲家』では、佐村河内氏が東日本大震災の被災地を訪ね、津波で母親を失った少女のために『ピアノのためのレクイエム』を作曲する様子を密着取材したが、この曲も佐村河内氏の指示で新垣氏が作曲したものだった。番組では、佐村河内氏は「全聾」ながらも「絶対音感」を持つ「現代のベートーベン」と紹介された。

[週刊文春Web]



ゴーストライターを務めた新垣さんは、昨年11月に新潮45に掲載された、音楽家の野口剛夫さんによる論考『「全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か』を読んで、不安を持っていたといいます。

野口剛夫『「全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か―新潮45eBooklet』(電子書籍)

こちらは、全聾であることに対する疑惑も匂わせつつ、その曲自体の評価にも疑問を投げかけている内容です。

そして、12月8日に佐村河内さんに「その小さな記事はしかし、「第三者による、ほぼ真相を突き止めてしまったもの」であり、(中略)いわばオセロゲームの四隅の一角をとられてしまった状態で今後の展望が可能か」という内容のメールを送り、12月17日、横浜市保土ケ谷区のマンションの一室で二人は対面、ゴーストライターを辞めることを伝えます。

しかし佐村河内さんは納得せず、新垣さんが曲を作らなければ、妻と一緒に自殺するというメールまで来たそうです。

逆にそのメールで新垣さんは「早く事実を公表しなければ取り返しがつかないことになるのでは」と思い始めます。

そんな中、ソチ五輪で高橋大輔さんが演技する曲に、新垣さんがゴーストライターとして作曲した「ヴァイオリンのためのソナチネ」が選ばれたことを知ります。

高橋大輔 2014年カレンダー CL-437

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このままでは、また“全聾の天才作曲家”佐村河内守の存在がクローズアップされてしまう、五輪までもが佐村河内の虚構を強化する材料になってしまう、それでは自分も泥沼から抜け出せなくなるし、新たな被害者も出てしまうのでは、と思いを巡らせたとか。

一方で、ソチ五輪直前に事実を知ることになる高橋大輔さんへ与えるショックも極めて大きいと考え、相当悩んだそう。

しかし、五輪後に発表した場合の高橋さんのショックと、世界中から日本へ寄せられる非難の声を考え、今公表する決断をしたとか。

この「ヴァイオリンのためのソナチネ」については、さらに驚くエピソードがあります。

この曲は佐村河内さんが当時11歳だった義手の少女「みっくん」に捧げた曲で、佐村河内さんと「みっくん」の交流は昨年3月に「Nスペ」、4月に「金スマ」に取り上げられました。

すると、この放送後、佐村河内さんからみっくんの両親に「お宅は私のお陰で娘がテレビに出られたにもかかわらず、私への感謝の気持ちがなさすぎる」というメールが届いたんだそう。

みっくんの両親はそれに対し、「お世話になったことは感謝するが我が家からテレビに出して欲しいと頼んだことは一度もない」と返信、激怒した佐村河内さんに無理難題をつきつけられ、結果としては佐村河内さんとみっくんの両親は絶縁状態になります。

みっくんが幼稚園の時からヴァイオリンのピアノ伴奏を務めてきた新垣さんは、みっくんの両親からの相談を受け、みっくんの両親に謝罪とともに真実を話しました。

実は、週刊文春の記事を書いた方はみっくんについての児童書を書いている方なのですが、みっくんの両親から昨年末相談を受け、そこで初めて事実を知り、驚愕するも、新垣さんとともに公表する決心をします。

みっくん、光のヴァイオリン 義手のヴァイオリニスト・大久保美来/こうやまのりお

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この辺りのエピソードを見る限り、今回のゴーストライター暴露は、昨日一部で報じられたような、金銭的なもつれは関係ないような。

 影武者告白の佐村河内守、発端はソチ五輪使用曲を巡る金銭トラブルか

佐村河内守さんという人は、元はシンセサイザーを使用した作曲家です。

新垣さんとの出会いは1996年。ちょうど小室哲哉さんの活躍していた時期で、それまで目立たなかった音楽プロデューサーという職業が注目されていた頃でした。

そんな頃、佐村河内さんが映画「秋桜」の音楽を担当することになり、桐朋学園大学作曲専攻の非常勤講師だった新垣さんにデモテープを渡し、「私は楽譜に強くないので」とオーケストラ用の楽曲として仕上げることを依頼し、二人の関係が始まります。

実際には佐村河内さんは、楽譜に弱いどころか全く書けず、正式なクラシックの勉強をした形跡もなく、ピアノも「弾けない」レベルなんだとか。

※自伝書等で語る幼少期の話は、全て新垣さんの体験とのこと。

交響曲第一番/佐村河内守

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それでも、佐村河内さんは曲を作る際のコンセプトを作る能力には長けており、新垣さんはそれを楽曲に展開する力に長けていた、二人が最初から「合作」として世に曲を送り出していたなら、もっと大きな成功があったのでは、と記事にはありました。

ひらめき佐村河内守氏が新垣隆氏に渡した「レクイエム」指示書

細かい!! → ranking reading reading ranking

文春の記事は見開き4ページととても長いものです。

他にも、全聾ではないと思われる佐村河内さんの振る舞いや、「Nスペ」の撮影の際、撮影スタッフに何とかゴーストライターである新垣さんの存在を明かさないよう、楽譜を宅急便で、しかも偽名で送るよう細かく指示している様子や、「レクイエム」作曲の際、その曲を捧げる対象としてふさわしい少女を探し出す様子、新垣さんがゴーストライターを辞める話をしたり、筆者が事実を確認するとすぐ自殺を匂わす様子など、なんとも驚くべき事実が多く掲載されています。

さらに、「ヴァイオリンのためのソナチネ」を演奏するみっくんから高橋大輔さんへの手紙も。

[以下引用]

「(略)作曲者については本当の事を知って、私もとても驚いてショックでした。だけど、本当の作曲者は幼稚園の頃から発表会やコンクールで伴奏をしていただいている、とてもやさしい方だったのです。(略)それでもやっぱりショックだけど、ソナチネは大好きなので、高橋選手がオリンピックでこの曲を使って演技していただくのが、とっても楽しみです。(略)」

[週刊文春]



佐村河内さんの「欲」で、いろいろな思いが詰まった曲の評価が変わってしまうんだとしたら、とても残念です。

高橋大輔さんは、すでに楽曲の変更予定はないと発表しています。

誰の作曲だからというのではなく、曲としての素晴らしさで選んだのでしょうし、「ソナチネ」で力いっぱいの演技をして欲しいと思います。

※ゴーストライターの噂

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※高橋大輔さんのブログ、ツイッターはこちらから

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