物議を醸した木下優樹菜さんのADHD告白でしたが、その診断方法に専門家から疑問の声が出てるようです。

 

 

 

 

[以下引用]

木下さんは動画のなかで<なんで優樹菜はそうだ(ADHD)って分かったかっていうと、ブレインクリニックというクリニックに行ったんですよ。脳の周波を調べに、ちゃんと自分を知ろうと思って>と発言し、自身の脳を表したものだという資料を示してこう続けている。

 

<普通の34歳の女性はこれ、私はこれ。ぱっと見ですぐわかるでしょ。なんか全然違わない?脳の中が混線、こんがらがっちゃってんの。で、前頭葉ってところが働いてないの。この前の水色。で、急にこの赤くなってるところ(後頭部のやや右)、すっごい発揮しちゃってるんだって。もう先生の書き方もすごいから。思考回路・伝達グルグル・脳疲労。常にずっと何かを考えている状態。>

 

この動画は大きな反響を呼び、公開から2週間たった8日現在で44万回以上再生されている。著名人がADHDを明かしたことで理解促進につながるという声の一方、過去の騒動を指して「障害を免罪符にするな」との批判もあった。そして同様に注目を集めたのが、「脳の周波を検査した(ことでADHDがわかった)」とする発言だ。

 

記者自身、木下さんの動画を見て率直に驚いた。

 

過去にADHDの診断を受けている知人からは、複数回の診察や心理検査を受け、家族への聞き取りまであったと聞いていた。初診から診断まで2カ月ほどかかったという。それが脳波を見ればわかるようになったのだとすれば、医学の大きな進歩だ。 

 

だが、真偽を確かめようと複数の精神科医や脳科学の研究者に話を聞くと、皆一様にそれを否定した――。

[AERA.dot]

 

 

これは非常に興味深い話なので、続きはリンクのAERA.dotをお勧めします。

 

木下さんが訴えた「昔から物をよくなくし、なんでも忘れてしまう、スケジュール管理ができない」という症状自体は発達障害の典型的なものではあるそう。

 

しかしその診断方法については、2人の医師が実名で次のように否定しています。

 

[以下引用]

「発達障害の診断は『DSM-5』というアメリカ精神医学会の基準に当てはまるかどうかで判断します。ADHDの場合、不注意と多動性・衝動性それぞれに9つの症候が示され、そのどちらかで少なくとも6つ以上に当てはまらなければ診断できません。『12歳前までに症状がみられる』などの要件もある。だから本人への問診はもちろん、家族への聞き取りや通信簿など過去の記録を集めることになる。脳波の研究が進んでいるのは事実ですが、あくまで研究段階で、実際の現場で発達障害の診断に脳波検査を用いることはありません」(精神科専門医で、早稲田メンタルクリニック院長の益田裕介医師)

 

中略

 

「木下さんが受けたとされるのはQEEG(定量的脳波検査)という、通常の脳波を図面上に落として色付けするもので、特別な検査ではありません。また、脳波検査で発達障害の診断ができるということは世界中どこの診断ガイドラインにも書いていません。例えば木下さんは動画で前頭葉の働きが弱いと言っていますが、前頭葉の機能が弱くなる原因はいくらでも考えられます」(昭和大学客員教授なども兼務するハートクリニック横浜院院長の柏淳医師)

[AERA.dot]

 

診断方法も問題なら治療方法も問題で、木下さんが訪れたブレインクリニックの公式サイトでは、発達障害の治療としてrTMS治療(経頭蓋磁気刺激)を提唱しているそう。

 

しかしこのrTMSは現在、難治性のうつ病でのみ保険適応されている治療法で、発達障害の症状が改善されるというエビデンスがないにもかかわらず、高額な自由診療としてこれを勧めるクリニックが存在する、という問題提起が医師によりなされています。

 

現時点では

 

「脳波を使った検査やrTMSによる発達障害治療は研究こそ進んでいますが、今の段階ではがんの民間療法のようなもの」

 

というのが公平な見解のよう。

 

AERA.dotは診察をしたブレインクリニックにも取材しており、その回答は素人が読む限り虹色で、木下さんが医師に説明されたことを動画で100%再現したとも思えず、病院でほかにもいろいろ検査をされていたのを話していなかったり、「ADHDの可能性があるかも」と言われたのを「ADHDです」と言ってる可能性もあり、クリニック自体がどうなのかは判断が難しいところです。

 

が、私もこのブレインクリニックの記事を他にもいくつか読みましたが、ビミョー。。

 

このところADHDやらなにやら病名が増え、精神的な不調を感じる人が増えている印象がありますが、不調はそれを感じる本人にしかわからないため、気のせいで済まされたり言い訳や怠けのように言われたり、でも病院に行ってもよくわからない、という人もいて、余計に辛い人もいると思います。

 

そこでそんなグレーゾーンの人に朗報、という感じでQEEG検査で客観的な診断ができる、と言ってるのですが・・

 

実際診断がつくことで気が楽になったり治療に入れる人もいるんだと思うのですが、それが「脳波を使った検査やrTMSによる発達障害治療は研究こそ進んでいますが、今の段階ではがんの民間療法のようなもの」と言われる自由診療なのが気になります。

 

どうやら80万円らしく、通わせている親の、子どもが少しでも楽になる可能性があるならば、という声を見ると、本当に弱いところを突いてるなと思います。不調を感じてる本人も、藁をもつかむ思いで通うのかもしれません。

 

現在は前衛的な医療を進める革新派と旧態依然とした保守派が闘っているところなのかもしれないですが、そんな中、木下さんが「脳波でADHDの診断をした」と発信したことは、まるで広告塔になったような感じです。

 

なかなか罪深いことをしたのではないでしょうか。

 

患者サイドにとったら「これでシロクロつく!」と喜んだのに、実は世界中でどこも認めていない診断だった、ということですし、病院にとっても、脳波だけで診断したわけじゃないのに…と思ってるかもしれません。

 

◆これもADHDのせいにしたいのかな?

木下優樹菜非常識行動の一つ→ geinou ranking geinou reading

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