2025年6月23日、フジテレビ社員の鈴木善貴容疑者(44)がオンラインカジノで常習的に賭博をしたとして逮捕されたことが発表されました。
鈴木善貴容疑者は『ぽかぽか』の総合演出などを担当していたとのこと。
先日オンラインカジノ利用で番組を降板したフジテレビ山本賢太アナウンサーも『ぽかぽか』に出演していたことを考えると関連が気になります。
また、山本賢太アナウンサーは逮捕されず、鈴木善貴容疑者は逮捕された、この違いはなんなのでしょうか?
2025年、オンラインカジノの検挙が増えた理由
2025年に入り、吉本芸人、スポーツ選手、ユーチューバー、などなど多くの有名人がオンラインカジノ利用で検挙されています。
この背景には、オンライン決済の普及により入金・出金のハードルが下がったことで、利用者の急増と市場の拡大があると言われています。
海外のサイトならグレーゾーンだとか、もやっと説明するサイトが乱立していた上に、有名人が出演する「無料の」オンラインカジノの広告も多く、違法性が正確に認識されていない現実もありました。
そこで、警察は著名人の摘発を通じて社会的警鐘を鳴らし違法性を周知させるために次々と検挙していると思われます。
2025年オンラインカジノで検挙された有名人
以下に主な事例をまとめます
芸能人・タレント・アナウンサー等
- 鶴房汐恩(JO1)
オンラインカジノの利用を認め、10日間の活動自粛。違法性を十分に認識していなかったと説明。後に書類送検され起訴当確と報じられ脱退を求める声多発。6月20日、二度目の活動自粛が発表された - 吉本興業所属タレント6人(2025年4月3日書類送検)
(ダイタク・吉本大、ダンビラムーチョ・大原優一、9番街レトロ・なかむら★しゅん(約5100万円賭け、1200万円損失)、ネイチャーバーガー・笹本はやて、プリズンクイズチャンネル・竜大、最強の庄田)
全員が容疑を認め起訴→罰金刑に。6月上旬から徐々に活動再開。 - 令和ロマン・高比良くるま
利用を認めて自主的に活動自粛。ただし、時効であったため書類送検はされていない。 - 山本賢太(フジテレビアナウンサー)
5月下旬からレギュラー番組を欠席。2025年6月11日、フジテレビが「過去にオンラインカジノを利用していた」と公式発表。現在罪の確定を待つ状態 - 鈴木善貴氏(フジテレビ社員・番組演出)
2025年6月23日、警視庁により常習賭博の疑いで逮捕されたと報道。社内の別の社員から借金していたとの情報も。
スポーツ選手
- 山岡泰輔(オリックス・バファローズ)
オンラインカジノ利用が発覚し、活動自粛。NPBが全選手に自己申告を求めるきっかけに。 - オコエ瑠偉・増田大輝(読売ジャイアンツ)
書類送検されたと報じられています。 - 丹羽孝希(卓球選手)
オンラインカジノ利用で書類送検。 - 小山伸一郎(中日ドラゴンズコーチ)
利用が発覚し、謹慎処分。
インフルエンサー・YouTuber
- 勇者トロ
オンラインカジノ配信で常習賭博罪により逮捕・起訴。 - ストマック
同様に配信での賭博行為により、懲役1年・執行猶予3年の判決。 - 明鏡止水(Xで活動)
バカラ配信で約9000万円を賭けたとして常習賭博で逮捕。SNSでは“バカラのカリスマ”として知られていた。
逮捕されるかされないかの線引は?
上記は全員を挙げたものではありませんが、実に多くの著名人が検挙されたことがわかります。
しかし、全員が逮捕されたわけではなく、逮捕されないまま書類送検→起訴、となった例も多くあります。
この違いは、オンラインカジノの利用が違法であること自体は共通していても、逮捕に至るかどうかは「証拠の明確さ」「常習性」「悪質性」「捜査上の必要性」などの要素によって判断されるためです。
以下に、今回のケースで考えられる違いを整理してみます。
書類送検で済んだ人たち(例:鶴房汐恩、山本賢太アナ、吉本芸人)
- 自ら利用を認め、反省の姿勢を示していた
例:鶴房さんは「ニュースで違法と知ってやめた」と供述し、活動自粛や謝罪も行っていました。 - 逃亡や証拠隠滅の恐れがない
芸能人やアナウンサーは身元が明確で、在宅での捜査が可能と判断されやすいです。 - 常習性はあるが、悪質性が限定的と判断された
たとえば吉本芸人の中には数百万円単位で賭けていた人もいましたが、初犯で社会的制裁も受けていると見なされた可能性があります。
※なかむらしゅんさんは5000万円以上かけてた[関連商品]
逮捕された人たち(例:ユーチューバー「勇者トロ」「明鏡止水」、フジテレビ社員)
- 常習性が極めて高い
明鏡止水さんは約9000万円をバカラに賭けていたとされ、長期間にわたる常習賭博が認定されました。 - 配信などで証拠が明確に残っていた
自らオンラインカジノの様子を配信していたため、証拠が動画として残っており、立件が容易でした。 - 他の犯罪との関連が疑われた?
逮捕されたフジテレビ社員(鈴木善貴氏)は、社内で借金をしていたとの報道もあり、資金の出どころや使途に不正の疑念があった可能性があります。 - 逃亡や証拠隠滅の恐れがあると判断された
特に高額利用者や匿名性の高いネット活動者は、身柄を確保して取り調べる必要があると判断されやすいです。
まとめると…
人物 | 処分 | 主な理由 |
---|---|---|
鶴房汐恩(JO1) | 書類送検・活動休止 | 自主的に申告、反省、社会的制裁あり |
山本賢太(フジアナ) | 書類送検・出演見合わせ | 利用認定も、悪質性は限定的 |
吉本芸人たち | 書類送検・活動自粛・単純賭博罪 | 複数人が関与も、常習性は限定的 |
インフルエンサー系 | 書類送検、常習賭博罪 | 賭博を配信していた |
鈴木善貴(フジ社員) | 常習賭博罪で逮捕 | 別の犯罪要素が絡む? |
一見、芸能人と一般人で扱いが違うように見えることもありますが、「証拠・供述・社会的影響・他の犯罪との関係、逃亡の可能性」などが複雑に絡んでいます。
確かにインフルエンサー系の人たちや鈴木善貴容疑者の罪は常習賭博罪で、単純賭博罪よりも重い量刑です。
逮捕する、しないの時点でそこまで見えてるというのが驚きですが、なにより、逮捕されなかった人たちは「逃げないのが見えている」というのも大きいのでは。
ちなみに、起訴・不起訴の判断基準には、事前に社会的制裁を受けているかいないか、というのもあるそう。
鶴房汐恩さんが書類送検前に10日間の活動自粛処分となったのは、もしかするとそこまで考えていたのかも?
結局書類送検のときには起訴を求める厳重処分の意見付きだったということで、起訴を免れる可能性は低いですが、容疑は単純賭博罪だったので罰金刑で終わりそうです。


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