2014年12月31日に放送されたNHK紅白歌合戦は、史上まれにみる「大ブーイングの紅白」だったと報じられています。
直前で本番取材NGとなった報道陣、選考基準に納得のいかないアーティストなどなど、「65回を数える紅白の歴史でこれほど不満が噴出したのは初めて」だというその舞台裏は…
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12月29日のリハーサルを翌日に控えた28日になって、NHKの広報担当者から突然「当日の本番取材は全社NGとさせていただきます」と連絡がきたんだとか。理由は「演出上の都合で…」。
最終的にカメラマンは取材ができたものの、ペン記者についてはNHKの記者クラブに加盟する媒体のみ本番取材OKということで、当然ですが、直前になって取材できなくなった媒体からは大ブーイングだったそうです。
結局その取材NGの原因は「8Kスーパーハイビジョンテレビ」で、この巨大なテレビが、例年本番の出演を終えたアーティストが取材を受けるゾーンに鎮座していたため、取材ゾーンが狭くなり、一部メディアが閉めだされたということなようです。
[以下引用]
8Kテレビはフルハイビジョンテレビの16倍の解像度を誇る“モンスターテレビ”で、2020年の東京五輪に向けて総務省が8K放送のロードマップを策定するなど、まさに国家プロジェクト級の一大計画だ。
NHKの籾井勝人会長(71)は安倍晋三首相(60)に近い人物と言われる。深読みすれば、8Kテレビを将来的な個人消費の起爆剤としたい政権側が、NHKに“圧力”をかけて紅白を8Kテレビ宣伝の場に利用したとの見方もできる。
ただ言うまでもなく公共放送であるNHKは、「権力からの独立」を順守する立場にある。8Kテレビ宣伝のために、本紙をはじめ一度は申請を受理した多くの報道陣を閉め出したなら、大問題と言わざるを得ない。
もっともこの8Kテレビを取材ゾーンに置くことで、NHKにとって不都合なメディアを閉め出す口実にした可能性も捨て切れない。
[東スポ]
この「8Kスーパーハイビジョンテレビ」は紅白本番でも草なぎ剛さんや有働由美子さん、ゴールデンボンバーのメンバーがその鮮明な画面を紹介していましたね。
NHKが中心となって開発したということなので、無理もないのかもしれませんが、だからって本番の取材から直前になって閉めだされたりすれば、そりゃ各メディアの人たちも面白くないでしょうね。
というか、本来なら取材してくれて、宣伝してくれてありがとう、だと思うんですけどねー。
結局この記事でまた8Kテレビの宣伝をしているわけですが。
※ほんとうに必要ですか、公共放送。
NHK 新版-危機に立つ公共放送 (岩波新書)/松田浩/著
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一方で、アーティストからもNHKに対する不満が出ていたそうです。
[以下引用]
14年の紅白は「歌おう。おおみそかは全員参加で!」をテーマに掲げ、視聴者の参加を促してきた。それがふたを開ければ長渕剛(58)や中森明菜(49)が、まだ世の中に浸透していない新曲を披露。その一方でコブクロやゆず、aiko(39)などの常連組が落選し、誰もが知る名曲が少なくなった。
これにはある大物アーティストが、本紙の直撃に怒りを隠さず「全員参加って言っておきながら、誰も知らない新曲を歌ってる人がいるし、全く知らない人も出ている。NHKの五輪中継のテーマ曲まで歌いながら落選したゆずやコブクロがかわいそう。選考基準がよくわからないよ」。さらに他のアーティストも「正直、こんな紅白なら視聴率を取ってほしくない。間違ってるってNHKには気付いてほしい」と言う始末だ。
紅白はその年のヒット曲や過去のヒット曲を歌うのが慣例で、出場歌手の選考にはNHKへの貢献度が影響すると言われる。明らかに近年はNHKへの貢献度が低い長渕や明菜が出場し、しかも堂々と新曲をプロモーションしたとなれば、不満が噴出するのは当然だろう。
旧態依然とした紅白から脱却するため、制作スタッフを一新して臨んだ今回の紅白。間違った道に進んでいないか、NHKは見つめ直す必要がありそうだ。
[東スポ]
これは怒るのもわかります。
NHKが公表している選考基準は、「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」の3点を中心に、「7歳以上の全国5000人を対象にNHKが行った『ランダムデジットダイヤリング』方式による調査の結果」、「『NHKのど自慢』の予選出場者の曲目」、「CD・カセット・DVDの売り上げ」、「有線・カラオケのリクエスト等についての調査」、「インターネットや携帯電話によるダウンロード等についての調査」の5つのデータを参考資料とし、出場歌手を決定したとしています。
しかし、事前に報じられたところによると、新たな担当者が「自分の好きな歌手を出したい」という私的な理由だけで、今年はヒット曲がなく話題にも出なかった長渕剛さんや徳永英明さんを選出したとか。
NHKプロデューサーが公私混同!完全私物化でステイタス消滅の紅白歌合戦2014
元々は『SONGS』に深く関わっている人で、とにかく自己チューな発想の持ち主で、周囲を度々困らせているとか。
中森明菜さんは完全に視聴率狙いでしょうし、歌唱力が低下している松田聖子さんの大トリも、締めくくりとしてどうだったんだろうなーという感じでした。
そんな2014年の紅白歌合戦の視聴率は前半が35.1%、後半が42.2%だったということで、昨年の36.9%、44.5%を下回りました。
これは、新年早々反省会が開かれるかもしれませんね。
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コメント
松田聖子。。。気の毒でした。
紅組負けたのも、ほぼ聖子さんのせいでしょうか?
あんなに下手でしたかね??
残念しかないです。
同感です。
いくら緊張していても娘さんがあれだけ堂々と気持ち良く歌ったのですから母親の松田聖子さんにはもっと期待していたのに。。。台無しで残念です。
聖子ちゃんがあんなに上がりまくってたのも、聖子らしくない・・・。アメリカで歌う度胸のある彼女が・・・。変だな、と思った。なんかNHKの変なプレッシャーでは?ヘアスタイルも聖子らしくなかった。
聖子のセンスじゃないと思った。
明菜ちゃんは見れて良かった。
ニューヨークからとあって、スタイリッシュな
明菜は無事だったようですね。(ホッとした・・・直で出るとNHKは悪趣味な衣装着せるから!)
どうかこのまま無事に復帰して欲しいです。