週刊文春が報じた、フジテレビ連ドラ『夫婦別姓刑事』でW主演した佐藤二朗さん、橋本愛さんのハラスメント騒動について、佐藤さん側が主張する全真相が週刊新潮に掲載されました。
それによると、途中弁護士による佐藤さんに対する脅しとしか思えない発言や後付の制限などなど、やはりフジテレビの管理不足と言わざるを得ないことが数多くあったようです。

強迫性障害とともに生きてみた。―不安が軽くなる30のヒント – つくしゆか
佐藤二朗・橋本愛騒動(文春)
第一弾を簡単にまとめると以下のとおりです。
- 3月下旬、警察車両で2人のシーンがあった時、佐藤がアドリブで橋本の頬に触れた
- 橋本愛本人は気にしていなかったが、周囲が気を回して佐藤に制限を伝えることにした
- 翌日の収録前、橋本の事務所がプロデューサーを通じ収録での佐藤の身体接触についての配慮を求めるよう申し入れがあった
- 佐藤が橋本の楽屋に押し掛け、橋本と二人きりにするように要求し、橋本とマネージャーの前で「身体接触の制限があるなら事前に言うべきだ!」と橋本を痛烈に批判
- 橋本は怯え、佐藤が退室した後に号泣
- 4月上旬の収録中、第1話の完成映像を観た佐藤は感極まってまたしても橋本の楽屋に突撃
- 開口一番「感動した!」と完成映像の感想を伝え、橋本に強い口調で「そういう(身体接触の)制限があるんだったら夫婦役は受けるべきじゃない」「あなたはこの仕事を受けちゃいけなかった」そして「あなたは役者をやるべきではない!」と強い口調でまくし立てた
- 佐藤の剣幕に橋本は心が折れ、収録が始まっても廊下で号泣してた
- 4/14の初回放送日、橋本は騒動の影響で体調が優れずフジ番組ジャックをすべて欠席
- 同日に橋本の所属事務所社長やフジのP同席のもと、弁護士により佐藤のヒアリングが行われた
- 4/22に佐藤が収録をドタキャン
- 自分のXに
〈俳優として、譲れぬことは、絶対に、絶対に、「なにがなんでも譲れぬ」と言うべきだった。自分が表現者として絶対に守るべきことは守るべきだった。芝居の神さまに死んでもお詫びしきれない。〉
と投稿(すぐ削除) - これ以降佐藤の橋本に対する態度が一変し、橋本の挨拶を無視したり、橋本が日傘で撮影の段取りをしようとしたら佐藤が苦言を呈すなど、二次被害が続く
- 5月下旬以降は撮影現場に必ずフジ幹部が立ち会うことに
- 橋本の体調不良は回復せず、6/2、3(クランクアップ日)の撮影を欠席。代わりの撮影もできず終了
- 佐藤の事務所は事実を認めるものの「佐藤の言動はパワハラに当たらない」「夫婦役やるのに相手役に身体接触の制限をつけるなら役者を続けるべきでないという主張はおかしくない」と主張
佐藤二朗・橋本愛騒動(新潮・佐藤二朗インタビュー)
佐藤さんは、ポスター取りで橋本愛さんと初顔合わせの際雑談で盛り上がり、2月28日のクランクイン以降も順調に撮影は進んだものの、3月22日の撮影で顎に触れたことがきっかけで事態が変わっていったと振り返っています。
身体的接触について
チーフ・プロデューサーに橋本愛のトラウマを知らされ、身体的な接触を控えるように要請された。
「具体的にはどのような接触がいけないのでしょうか」と質問をしたが明確な答えは返ってこず、チーフ・プロデューサーは橋本愛サイドに振り回されているように感じた。実際以下のように話していた。
「橋本さんサイドは、撮影が始まる前の段階では”ラブシーンの場合、接触に関する制限が必要になってきます。でも、日常的な場面のお芝居については特段、接触制限の問題を気にされなくても大丈夫ですよ”と私(注:チーフプロデューサー)に言っていました。だから、佐藤さんのマネージャーさんと協議した結果、わざわざ事前に彼女との接触を控えるようお願いすることはしませんでした。今回の作品にラブシーンはありませんから」
週刊新潮
「僕からすれば身体接触の可否の基準が途中で変わったようにしか思えませんでした。なぜ、フジは現場を適切に仕切り、一貫した基準をきちんと設けることができなかったのでしょうか」
と佐藤さん。
楽屋を直接尋ねた理由
プロデューサーにたずねても埒が明かないので直接話したほうが早いと思った。
文春には二人で話すことを強要したとあったが違う。
その場にいたメイクさんと衣装さんが橋本さんのトラウマを知らないなら知らせてしまうのはマズいと考え、二人に「席を外してもらっていいですか」とお願いしただけのこと。
結果、マネージャーと3人での会話になった。
一度目の楽屋訪問での発言について
文春では、「身体接触の制限があるなら事前に言うべきだ!」と橋本を痛烈に批判したとあるが、実際には以下の発言だった。
「あなたが負っている心の傷は尊重します。でも、お芝居には綿密に計算されたものだけでなく、その場の流れの中で自然に生まれるものもある。もちろん可能なかぎり気をつけますが、夫婦役を演じる以上、絶対に接触しないとお約束することはできません」
週刊新潮・佐藤二朗インタビュー
橋本さんは頷いたものの、その後1時間半ほど楽屋から出てこなくなり大騒動に。
橋本愛「私は芝居ファーストではない」
その後チーフプロデューサーに呼ばれ一緒に楽屋を訪れると橋本愛さんと事務所社長がいて、橋本さんが佐藤さんに以下のように発言。
「佐藤さんは芝居ファーストかもしれませんが、私は違います。ですから、ルールを決めませんか。肩や腕以外に触れる必要がある場合は、事前に確認していただきたいです」
週刊新潮
佐藤二朗の精神的混乱
妻役を演じる相手に対し極普通の身体接触が制限されるのは初めてだった佐藤さんは、それ以降、身体接触に過敏になり、他の現場でも混乱するように。
自分に触れられることにも驚く状態になった。
こうした状態が続いた結果、演技にブレーキがかかるようになり、様々なことが気になり精神的に参り、夜眠れなくなってきた。
2回目の橋本愛楽屋訪問・キャリア全否定発言について
そんな中、4月8日に初回放送分の完成版を観たら想像以上に良い出来だった。
監督や橋本さん、他の共演者が皆頑張ってるのにくよくよしていてはいけない、わだかまりをなくそうと決意し、橋本さんの楽屋を訪れた。
「『文春』の記事には、僕が橋本さんに対して『あなたは役者をやるべきではない!』と相当な剣幕で述べ、彼女のキャリアを全否定したと書いてあります。一応、この発言に至るまでの経緯も記されていますが、それは恣意的に切り取られ、話全体の趣旨もねじ曲げられています。そもそも、僕は怒ったような言い方はしておりません。完パケの出来が良かった旨をお伝えした後、正確には次のような内容の話をしました。『橋本さんの心の傷が最大限、尊重されるべき社会であってほしいと心から思います。でも、これからも夫婦役を務める相手に対して、日常的なものも含む身体接触に関する制限を事前に共有することなく求めていくのであれば、役者は続けるべきではないと僕個人は思います。今回は二人でいいお芝居をして、いい作品にしましょう』。こう言うと、橋本さんは最後に笑顔で応じてくださいました」
週刊新潮・佐藤二朗インタビュー
言い過ぎがあったかもしれないと反省はしているものの、細かいところを覚えているのはそれだけ真剣に考えて発言したから、とのこと。
この発言をしながら足はずっと震えていたそう。
4月14日・弁護士に脅迫される
初回放送を前に番組ジャックをして宣伝する日に橋本さんは喉の調子を崩し欠席、1人で奔走していたらチーフプロデューサーに「弁護士と話してください」と会議室へ連れていかれた。
弁護士に言われたのは以下の点
- 橋本さんはもう限界。いつ倒れてもおかしくない状態。本当に彼女が倒れてしまったら、佐藤さんのタレント生命にも傷がつきますよ
- 3月22日の身体接触をハラスメントと決めつけた
- 「佐藤さん、あなたは橋本さんに”役者を辞めろ”と言いましたね」と繰り返し聞かれた(ニュアンスを含め何度も説明するも伝わらない)
- 橋本さんと二人のときは雑談禁止
- 大人数でいる場合は自然に接する
- 楽屋へ出入り禁止
- 大事な話はマネージャーを通す
- 身体接触は全面禁止
- 演技で必要なら事前に了承をとること
佐藤さんは脅されているように感じた
睡眠障害・抗うつ状態
すでに一睡もできなくなっていたため、4月22日に演出の平野さんに「今の佐藤さんの顔色を見ると芝居ができるとは思えない」と言われ帰宅し、翌日病院へ。抗うつ状態と診断
無視のハラスメントについて
自分を守るため、橋本さんとの接触を徹底的に避けた。
何をしてもコンプライアンス違反と揚げ足取りにあうか分からない不安があった。
橋本愛からコンプライアンス部門へクレーム
コンプライアンス部門のトップが現場に来て「二朗さん、コンプラ部門にクレームが来ています。橋本さんに挨拶ぐらいはしてください」と言われた。
さらに、弁護士が佐藤さんに要求した内容が多すぎたと思う、挨拶しなくなるのもわかる、弁護士を叱ったところ、佐藤さんに謝りたいと言っている、と言われたものの、会いたくないと断った。
その後は挨拶もできるようになった
脚本書き換え
最後、亡くなった前妻との子、橋本さん、佐藤さん3人で抱き合うシーンがあったがこれはムリだと、脚本を書き換える必要があった。
脚本家の矢島さんには、チーフプロデューサーを通じ佐藤さんが脚本を書き換える非礼をお許しいただきたいと伝えた。
その際、橋本さんのトラウマは伝えないようお願いした。
なのに、後日矢島さんと飲んだらしっかり伝わっていて驚いた。
悪いのはフジテレビ
感想としては、やはりフジテレビがまずい、という感じがします。
フジの悪い点は、キャスティング、現場の仕切り、弁護士の言葉選び、など。
文春は、フジが言うことを信じれば、双方のわだかまりを解決している途中にスクープを発した点は悪いと
ただ、情報源は匿名スタッフということなので、それもフジテレビの管理が悪い、ということになりそう。
どう考えてもそもそも佐藤二朗さんと橋本愛さんの共演ということ自体がムリだったのでは。
佐藤さんにアドリブが多いのは視聴者でも普通にわかるレベルで、橋本さんは当初大丈夫としていた日常的な身体接触も場合によってはダメになるデリケートさがあって、この二人が共演して無事に済むわけがなかったのでは。
橋本愛さんに批判的な声もありますが精神的な負担については人それぞれで、女優さんが芝居ファーストではない、というとショッキングですけど、それが橋本さんの心の守り方なら仕方ないです。
佐藤さんは佐藤さんで強迫性障害を抱えていることを明かしており、接触制限を伝えられてからの戸惑いを見ると、佐藤さんのマネージャーが「制限を加えると演技に影響が」と橋本さんのトラウマを伝えないことにしたのもわかるような。
すべては調整力に不足があるフジテレビが佐藤さん、橋本さんという難しい二人を共演させたことに起因するのでは。
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