セブン&アイHDの井阪隆一社長がセブンイレブンの上げ底シリーズを否定、しかも、その否定の仕方がかなり高圧的だと話題になっています。
2024年3~8月期連結決算で、コンビニ大手3社のうち、ローソン、ファミリーマートは前年同期比で増益、セブンのみ34.9%減の大幅減益となったことが明らかになって以降、ネットではその理由をサービス低下と指摘する声が多かった中でこの高圧的態度は驚くばかり。
具体的な上げ底事例と共にまとめます。
文春オンラインに上げ底を否定したセブン&アイHDの井阪隆一社長
近年、インターネット上では、セブンの弁当は“上げ底”になり、容量が減っているとの指摘もあるが、
「本当にそうなってました? 上げ底になってましたか? 他と比べて本当にセブン-イレブンが上げ底になっているのかって言うのをご覧になりましたか? なってませんでしょう?(笑)」
――私もよく食べてるので……。
「電子レンジで温めたりするアレがありますから。多少は(傾斜が)ないとダメなんですよ。じゃあ、スーパーとか他のところ見てご覧なさいよ。どっちが上げ底かと。あれはルールで、何パーセントって決まってるんですよ。だからそんな、アコギなことはできないんですよ」
――定期的にSNSで話題になるものですから。
「いや、本当に比べてみてどうかっていう(笑)。実際比べて見てどうだったか」
――値段も含めて。
「うん値段も含めてね。ネットに投稿する方は、本当に事実をもって投稿してほしいですね……」
文春オンライン
セブンの社長に上げ底問題を否定されるとは・・・
もし言いたいことがこれなんだとしても、ちょっとこの上からの高圧的な物言いはないです。
こんな言い方では反感を買うだけです。
「それぞれ理由がありしていることで、上げ底の意図はないんですが、不信を買っているなら申し訳ない」くらい言っても良かったのでは。
スーパーのほうが上げ底スゴイみたいなことを言っていますが、ヨーカドーは大丈夫なんでしょうか?
個人的に腹が立ったので確実にセブンイレブンの上げ底写真を集めてみました。
セブンイレブン上げ底問題
有名なスタミナ炭火焼肉弁当
これは上げ底じゃないんですか?わざわざ容器を2つ重ねて、実際の量よりも多く見せてるわけじゃないんでしょうか?
黒い容器にデコボコありますが、これ以上に電子レンジ加熱対策が必要なんでしょうかね。
一応これは公式に質問し次のような回答が出ています。
リニューアル時の容器の変更は、輸送時などの耐久性、陳列しやすさを考慮したり、プラスチックごみ削減のために薄くしつつ2枚重ねにすることで強度を高めるという工夫の結果です。(セブン広報部)
ビジネスジャーナル
はみ出てるけど実際は、のパン
パンからはみ出る勢いの大きなお肉かと思いきや実際はこれ↓
きちんと乗せたらはみ出したりはしなそうです。
1本長いソーセージが入ってるんだと思ったら両端に見えるとこだけだった、とかもありました。
一応、これは「偶然説」もあることを付け加えておきます。
豪華なのは切り口だけ、というのがこちら。
これについてもビジネスジャーナルがセブンイレブン担当者に問い合わせています。
–サンドイッチの厚焼きタマゴがネット上で話題になっていることは把握しているのでしょうか
セブン広報部 把握している。ただ、ツイッター上で拡散されている写真は、タマゴが配置されるべき位置から少しずれたために薄くなってしまっていますが、本来はもう少し太くなっています。
–そもそも、なぜ大きな卵焼きではなく、このようにいびつな形で入れることになったのでしょうか。
セブン広報部 これがこの商品の企画であるとしか申し上げられません。
ビジネスジャーナル
つまりこういうことじゃないかという図解もありました。
それはそれで不良品では。。
それと、ソースが全体にないんですけどそれも「そういう企画」なんでしょうかね。
容器で量をごまかされるジュース
これ、左だけ見ると蓋のギリギリまで入ってそうですが、ひっくり返すと3分の2ほどであることがわかります。
空になると容器はこんな感じ。
表示されている分量を見てピンと来る人ばかりではないんです。
苦情が多く、今は全部不透明な白になり、量は若干増えるも果実量が減っています。
- 以前→バナナ果汁45%、内容量190グラムで180円(税別)
- リニューアル後→バナナ果汁44%、内容量210グラムで185円(税別)
同じく容器上部が原因で量が分かりづらいのがこちらです。
こんなふうに無駄に容器を大きくしてたら、せっかく焼肉弁当で減らしたプラスチックゴミがチャラになりそう。
パッケージで果実感を煽ってる
こちらは分量というよりは「ゴロっといちご果肉入り」を誤認させてると話題だったパッケージです。
右を見ると、スゴイ!果実多そう!ですが、左の空の容器を見ると、下部の果肉や容器の赤は印刷だったことがわかります。
これは実際の商品よりも多くのいちごが入っているように見え、消費者の誤解を誘っているのではないかと話題になったことがあります。
これは弁護士さんの見解が出ており、結論を言うと「法的には問題ない」とのこと。
理由は実際に食べた人がパッケージによる柄だと知ったとしてもまた食べたいと思うようなものであれば、社会的に許容された限度を超えて選択に影響を及ぼしているとまでは言えないから、とのことでした。
まとめると客離れしそう
セブン&アイHDの井阪隆一社長は、まず上げ底は弁当だけを意味していないというのを理解していなかったのかも。
また、上げ底は過去で、今はやっていません!という自信でもあるのかも。
実際最近ミョーに値上げしてますしね。
レンジ対策で何%と決まってると言われると「はあそうですか」となりますし、たしかにスーパーにならぶ出来合い弁当にはもっとスゴイものもあるのでしょう。
でも過去だとしても褒められたものばかりではなく、いろいろあったのは事実ですし、レベルが下なものと比べて満足していいんですかと。
そのあたりまったく認めず、「本当にそうなってました? 」「ネットに投稿する方は、本当に事実をもって投稿してほしい」と嘘言ってるように言うとは。
今期明らかになった減収は実際はインフレによる海外事業低迷の影響が大きく、国内では客離れは起きていないと分析されていましたが、今回の社長の言い方で客が離れるのでは。
ファミマは今年の夏、「『たぶん』40%!?『お値段そのままデカくてうまい!!』」というキャンペーンで実際にはきっと60%くらい大きいファミチキを販売し大好評でした。
今は円安ですし材料も輸送費用も上がって大変なんでしょうけど、こちらもお財布が厳しい中、うわせっこーい!と思うようなハリボテ商品を買うなら満足するところで買います。
だってこれに400円は出せないですもん。
社長さんの
「本当にそうなってました? 上げ底になってましたか? 他と比べて本当にセブン-イレブンが上げ底になっているのかって言うのをご覧になりましたか? なってませんでしょう?(笑)」
に触発されて、検証する人が増えるかもしれませんね。
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