東日本大震災の被災地である福島を舞台にするNHKの大河ドラマ『八重の桜』は、初回は21.4%という高視聴率でしたが、放送を重ねるごとに少しずつ視聴率が下がり、第3話は18.1%という数字になりました。
そんな中、視聴率低下にさらに拍車がかかりそうなことを、週刊ポストが報じています。
なんと、『八重の桜』の宣伝費用は東日本大震災の復興予算から捻出されていたというのです。
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※残念です
八重の桜 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) [ムック] / NHK出版 (編集); 山本…
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<以下引用>
復興予算が霞が関の庁舎改修から役人の福利厚生費まで流用された問題は昨年来大きく報道された。
流用額そのものにもごまかしがある。NHKや朝日新聞など大メディアは、19兆円の復興予算のうち、被災地以外に流用されたのは「全国防災事業」と「企業の立地補助金」を合わせた約2兆円と報じているが、本誌の調査ではそんなものではない。
例えば、復興予算からは震災で被害を受けた役所の施設改修費(官庁営繕費)に総額約137億円(2011年度)が充てられ、そのうち被災地向けの「復旧費用」は4億5000万円となっている。だが、その内容を調べると、実際に被災地で使われたのは約3600万円のいわき地方合同庁舎改修1件だけで、残りは人事院がある東京・霞が関の中央合同庁舎5号館別館の改修に充てられた。
国土交通省の担当者は「東京も被災地です」と説明したが、施設改修費のうち被災3県に使われたのは全体の5%だ。他の復興事業でも、東京などで実施された事業が「被災地向け」と計上されたケースは枚挙に暇がない。
※東京のどこかがこのようになりましたか。
3・11を超えて 夕刊コラムのみた東日本大震災
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つまり、2兆円どころか19兆円の大半が被災地以外で消えている可能性が高い。
菅内閣の内閣参与を務め、復興増税の経緯を知る五十嵐敬喜・法政大学教授(公共政策)はこう指摘する。
「役人がこれだけ確信的に流用できるところを見ると、被災地の復興資金が本当に19兆円も必要だったのか疑問になる。当面の復興に必要なのは6兆円程度でよかったという経済学者の指摘もある。霞が関は最初から復興予算を大幅に水増ししていた可能性が高い。しかも、復興予算が十分余ってしまうと、決算剰余金を増税削減に回せという声が強まる。
だから霞が関はどんどん流用して復興財源を早く使い切ろうとしているのではないか。そうすれば復興予算はまだ足りないと口実をつけて剰余金を公共事業に使える。今回の補正予算がまさにそうなっている」
その他の復興予算流用の実態はすでに本誌が詳細に報じたのでここでは繰り返さないが、流用問題を大きく報じたNHKで、今年からスタートした大河ドラマ『八重の桜』のキャンペーン費用も、国交省の復興予算(復興調整費3.4億円)から出されていたことを付け加えておく。
※週刊ポスト2013年2月1日号
<NEWSポストセブン>
復興予算が被災地でほとんど使われていないというのはショックです。
余らせたら増税できないから使いきろう!とばかりに、直接の復興とは関係ない名目にどんどん使われているなんて。
最後にサラッと、『八重の桜』のキャンペーン費用にも復興予算が使われていたとあるのがまた衝撃です。復興調整費3.4億円から拠出って、具体的にいくら、どのように使用されたんでしょう。はっきりしてほしいです。
確かに被災地応援のために舞台を福島に設定したということではありましたが、だからいいよ、使っちゃおう!みたいな感じだったんですかね。その宣伝と復興予算は関係ないって、誰も思わないんですかね…。
そんな風に復興予算が使い切られる一方で、私達には今月から25年間、新しく所得税に復興特別税が課税されます。平成26年度からの10年間は住民税にも復興特別税が課税されます。
今の時点でこれだけ疑問のある使い方をされていたら、それが真の意味で復興のために使われるのか、疑問でしかたありません。
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