デヴィ夫人が故ジャニー喜多川氏の性加害問題を責める風潮に苦言を呈しました。

 



 

 

目次

閉じる

デヴィ夫人の暴論

 

 

[以下引用]

この日ツイッターで「私はジャニー氏をよく知っている」と切り出したデヴィ夫人は「ジャン・コクトーがジャン・マレーを愛したように、そのような特別な世界、関係性というものはある。ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた。昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である」と指摘。ジャニー喜多川氏による性加害問題を、国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会が調査するまでに発展した流れを疑問視する。

 

さらに「ジャニー氏が亡くなってから、我も我もと被害を訴える人が出てきた。死人に鞭打ちではないか。本当に嫌な思いをしたのなら、その時なぜすぐに訴えない」と怒りをあらわにする。

 

「東山紀之氏は被害を訴えた元jr.たちの発言を『勇気ある告白』と表現し、『ジャニーズ』という名前の廃止についても言及した。その才能を見出し、育て、スターにしてくれたジャニー氏に対して、恩を仇で返すとはこのことではないか。非礼極まる」と〝実名批判〟。「被害を訴えている人々は国連まで巻き込んで、日本国の日本人として、そんな権利がどこに与えられていると思っているのか。あまりにも嘆かわしく、恥ずかしい」とつづっている。

[東スポ]

 

 

・・・は?

 

切り取りで意訳されていたならデヴィ夫人が気の毒だと思い元のツイートを確認しましたが、東スポはきちんとまとめていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的には違和感ばかりのデヴィ夫人のツイートなのですが、ツイッター上では案外デヴィ夫人の意見に賛同する人も多くて驚きました。

 

特に、最後の東山さんや被害を訴えている人々に対する

 

「恩を仇で返すとはこのことでないか」

「非礼極まる。被害を訴えている人々は国連まで巻き込んで、日本国の日本人として、そんな権利がどこに与えられていると思っているのか」

 

いわゆるMeTooにいやらしさを感じる気持ちは分からなくはありませんが、今回のことでそこまで言うんですね。

 

ジャニーさんが事務所の子たちのためにお弁当を配っていた。

 

それは確かに良い話です。

 

ジャニーさんのことを芸能界の父と慕うタレントがいるのはそういう温かいところを含めてなんでしょうね。

 

でも、だから性加害をもう言うなっておかしいですよね。

 

芸能界での業績があるんだからプライベートは…と発言した山下達郎さんが炎上したのに知らないんでしょうか。

 

 

 

イヤなら飲むな!山下達郎とSnowMan目黒蓮の新CMがタイミングばっちりでスタートへ

 

 

これは猛烈なDVヤロウだったとしても外では優しいし立派な仕事をしてるんだからいいじゃない!と言ってるようなものです。

 

告発した側も、恩もある、でも恨みもある、という葛藤でこれまで生きてきての、今なんでしょうに。

 

 

 

ジャン・コクトーとジャニー喜多川は同じなのか

 

 

「ジャン・コクトーがジャン・マレーを愛したように、そのような特別な世界、関係性というものはある。」

 

こんなことを言ってる時点で、デヴィ夫人はこのジャニー喜多川氏による性加害問題の根本が理解できていないように思います。

 

Wikipediaによると、ジャン・マレーはジャン・コクトーの長年の愛人だったと言われているとのこと。

 

2人は男性同士ですが、確かにそのような世界はあるでしょう。

 

近年幅広いセクシュアリティを示す言葉としてLGBTQが周知されていますし、もはや姿形と性自認が違うことや恋愛対象が同性であることは「多様性」として認められている流れです。

 

では、ジャニーさんの行ったことが非難されているのは男同士であることが要因なのでしょうか。

 

違いますよね。

 

ジャニーさんの行為が大きく非難されているのは、相手が子どもだったり立場の弱い所属タレントで、同意があったとは言えない行為であり、拒絶をしたら仕事が干されたから、そしてその被害者の多さです。

 

最近、服部吉次さんが8歳の頃、当時21歳だったジャニーさんから受けた性加害を告白しました。

 

つまりこれも「そういう特別な世界はある」と、「多様性だよ」と認めないといけないんでしょうか。

 

ロリコン、ネクロフィリアなどなど世の中にはいろいろありますが、どこまで世間は寛容にならなければいけないんでしょうね。

 

もしもジャニーさんの性加害の対象が少女、女性だったとしたら、もっと早く犯罪として成立していたでしょうし、デヴィ夫人もさすがに擁護しなかったのでは。

 

 

 

なぜ死後に告発が相次ぐのか

 

なぜジャニーさんが亡くなった4年後になって次々と被害を明かすのか、被害に遭ったときにすぐ言えばいい、なんていうのも、本気で言っているなら人の気持ちがわからないんだろうなと思います。

 

実際にジャニーさん存命中に告発した人はいましたよね。

 

北公次さんや平本淳也さんは実名告発をした人として有名ですし、匿名でも「デビューさせるとかスターにしてやるとか、そういうものと引き換えに肉体的交渉を迫るのが許せなかった」とジャニーさんの部屋にあったタレントの着衣ナシの写真とともに告発した人もいました。

 

 

田原俊彦の真の狙いは流出写真記事への誘導?ジャニーズ性加害問題の最中に合宿所トークの深い理由

 

文春が徹底的に記事にしたときにはジャニーズ事務所が文春を訴え、最終的に最高裁で報道が事実であることも認められました。

 

それでもニュースになるでもなく、ジャニーさんが捕まったわけでもなく、何も事態が変わらなかった場合、自分の名誉と仕事への影響などと天秤にかけて、どれだけの人が行動できたでしょうね。

 

そもそも、2017年の刑法改正以前は強姦罪の被害者は女性に限られており、たとえ男性が被害を訴えても法律的に罰することはできなかったわけですし。

 

法律では定められていないから、じゃあ男性相手には無理矢理性行為をしても良いのかと言ったらそんなわけないですよね。

 

それでも、被害者の中には周囲に打ち明けても「お前もホモか」と揶揄されておしまい、とか、「そんな気持ち悪いこと言わないで」みたいなことはあったようです。

 

言っても分かってもらえない、もみ消されるかも、自分に被害が及ぶかも。いろんな葛藤があったことでしょう。

 

今回の騒動のきっかけになったカウアンさんの告発の裏にはいろんな思惑があったと言われていますが、逆に下心やある種の無謀さがなかったらできなかったのでは。

 

 

 

実は真っ黒だった岡本カウアン!ジャニーズ性加害問題告発のウラ

 

YouTubeで情報発信ができる世の中で、そこそこ注目されている「ガーシー」という暴露系ユーチューバーがいたことも大きいでしょうね。

 

若干勢い任せなカウアンさんの告発があり、BBCが取り上げ大きな話題になったから、今なら自分の声も届くのでは、と、いろいろな柵を振り切ってカウアンさんに続くことができた人がいるのでしょう。

 

ジャニーさんが亡くなっているのに何を目的にしてるのか、というのはデヴィ夫人以外でもネットで見かける声です。

 

被害者の方々の声を見れば、再発防止のための法整備、現在進行形で被害を受けている人へのプラスの影響、いろいろ目的はあるようですよね。ちゃんと発信しているので知ろうとすれば伝わることです。

 

逆に告発がなかったとしたらどうなっていたかと考えると、ジャニーさんはチャーミングな偉人として芸能史に残ったでしょう。

 

被害者の中には多少なりともジャニーさんのよる性加害の影響がトラウマになっている人も少なくないのに、やった本人は罰せられることなく死んじゃって、さらに死んでからも称賛されて、というのが許せないというのも単純にあって当たり前の気持ちだと思います。

 

自分が黙っていたからその後も犯行が重ねられたんだと思うともう黙っていられないという気持ちもあるかもしれません。

 

対象が男の子だったからぼんやりしてしまうのかもしれませんが、誰であろうと同じことなんですよね。

 

被害者が自分だったら。自分の子どもだったら。小さな女の子だったら。と考えれば、たとえ亡くなった人がしたことであっても、ジュリーさんが代理でちょろっと謝罪したんだしもういっか、では済ませられないなと思います。

 

ジャニーズ事務所は近々この件で会見を開くと発表しました。

 

そこで対応を間違えると、崩壊へまた一歩近づくと思います。

 

罪がないどころか被害者だったかもしれない所属タレントに類が及ぶことがないよう、きちんと対応してほしいものです。

 

 

[Amazon]

 

◆ここまで読んで頂きありがとうございます◆

※カウアン岡本さんのSNSはこちらから 芸能人ブログ全集

※最新の芸能ニュースはこちらでどうぞ 【最新ニュース】人気ブログランキング