百田尚樹さんが書いたやしきたかじんさんを看護する天使・さくらさんを描いた『殉愛』について、どうにも解せなかった週刊文春の沈黙の理由が報じられていました。



もはやお腹いっぱいな感じのさくらさんの腹黒ネタではありますが、出版界に存在する“作家タブー”を利用したその見事な手順とは。



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百田尚樹さんは元は放送作家ですが、岡田准一さんが主演し大ヒットした映画『永遠の0』の原作者としても知られる人気作家でもあります。



そんな人気作家が書いた“ノンフィクション”小説が当事者に取材をせずに作られ訴訟沙汰になるなんて、本来なら格好のスキャンダルになるはずのネタですが、実際には『週刊新潮』『週刊現代』『週刊ポスト』はもちろん、売り上げナンバーワンを誇り、AKB48やジャニーズなど他社がNGとするような内容も先んじて報じてきた『週刊文春』までも、このネタについては報じていません。



これらの週刊誌に共通するのは、母体が出版社ということです。



[以下引用]


出版社幹部が語る。



「これがいわゆる“作家タブー”というものです。『文春』では年末の新年合併号から百田さんの連載小説が始まり、『新潮』では『フォルトゥナの瞳』(連載小説)が終わって単行本が出たばかり。さらに(『週刊現代』の版元である)講談社は『海賊とよばれた男』、『永遠の0』の版元で、小学館も『SAPIO』などで百田さんには世話になっている。



出版不況の昨今、各(出版)社に対する人気作家の影響力は絶大で、各社とも自社の週刊誌がこのスキャンダルを報じて、百田さんの逆鱗(げきりん)に触れ、連載を止められたり、版権を引き上げられることを恐れ、“自主規制”しているんです」



[宝島]




“自主規制”どころか、さくらさんと百田さんの言い訳の場となっていますよね。



特に驚いたのは週刊新潮と週刊文春です。



週刊新潮は、ネットで噂になったさくらさんの重婚疑惑については、もう一方の当事者であるイタリア人夫を取材することもなく、さくらさんが提示した離婚届の「受理証明書」だけを根拠にして否定。



偽造が噂されたたかじんさんのメモについては、探偵ファイルというネットメディアが行った筆跡鑑定を根拠にホンモノと認定していました。



最後の最後で、解任された弁護士に取材し、さくらさんのお金に対する異様な執着を明らかにしたのが、言いたいことは他にあるんだよというアピールだったのかと思いますが。



 「1億8000万円は私のものにして」たかじんの嫁・さくらが弁護士に依頼していた驚きの内容と長女の主張



週刊文春に至っては、林真理子さんのこの報道規制について疑問を投げかけるコラムを掲載したまではまだ良かったのですが、この林真理子さんの文章に対して百田さんの反論を載せていましたしね。



AKBやジャニーズに立ち向かう姿勢から長いものに巻かれないんだと思っていたのに、もうがっかりです。



一方で、今回の件についてこれまで報じているのは、サンデー毎日、週刊朝日といった新聞社系と、SPA(扶桑社)、女性自身、フラッシュ(光文社)といった、百田さんの本と関係のない会社です。



この引用元の記事が掲載された宝島は宝島社が出版しており、他には『リンネル』『sweet』『SPRING』などのファッション誌がメインで、毎年話題になる『このミステリーがすごい!』を出版しているところです。



つまり、百田さんの利権に頼らなくても大丈夫な会社ということですね。



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個人的に残念なのは、『週刊文春』です。



『週刊文春』はたかじんさんの闘病中から折に触れさくらさんの胡散臭さを報じてきていました。



 遺骨を「マカロンみたい」やしきたかじんの再婚相手の不可解な言動。「私は韓国人」という発言も



なのに態度が急変した理由が明らかにされています。



[以下引用]


「そして『週刊(文春)』は、さくらに対するトドメの一撃として、昨夏のお盆休みの合併号に、たかじんの長女の手記を掲載する予定でしたが、校了直前になって掲載が見送られたのです」(事情を知る文藝春秋関係者)



関係者によると、『文春』では、長女の手記を記事にまとめた後、最終的な事実確認のため、さくらが、たかじんの生前から同居していた大阪のマンションを訪問。取材を申し込んだという。関係者がさらに続ける。



「ところがその直後に、編集部からストップがかかり、取材班は大阪から撤退。記事掲載も見送られたのです。



表向きの理由は『さくらと長女は現在、遺産をめぐって係争中で、法務(部門)が係争中の案件を記事にするのはまずい、と難色を示した』というものでした。が、さくらと長女が遺産をめぐる係争中であることは企画段階から分かっていた話ですし、そもそも『係争中』を理由に記事掲載を見送っていたら週刊誌など作れない。編集部内でそんな“理由”を信じる者は誰一人、いませんでした



これは後になって社内で分かったことですが、取材班がさくらに取材を申し込んだ直後、百田さんから新谷(学『週刊文春』)編集長の携帯に直接、電話があったそうです。おそらく、さくらから依頼を受けてのことでしょう」



それ以降、『文春』編集部では「さくら」がタブーとなり、今や百田センセイの“広報誌”と化したことは前述の通り。



この記事潰し疑惑について取材班は『殉愛』版元の幻冬舎を通じ、百田センセイに確認したが、センセイは自らが新谷編集長に電話を入れた事実も、さくらから記事潰しを依頼されたという事実も否定した。



[宝島]




つまり、百田さんは自分の連載と引き換えにたかじんさんの長女の手記の掲載を取りやめさせたということなんですね。



長女の手記を載せることと、百田さんの本に関わることを天秤にかけたところ、百田さんに傾いたと。



スキャンダルを潰すにはベストセラー作家を味方につけるのが効果的なんですね。



『殉愛』は、さくらさんが百田さんに「僕の本を出して貰うなら百田に助けてもらう」というたかじんさんのメモを見せたことから書かれたものとのこと。



本を出版することでさくらさんに入る印税は微々たるものなのに、なぜ百田さんに執筆を依頼したのか不思議だったのですが、もしかすると、人気作家を味方にすれば週刊誌の大半は黙ると見込んでのことだったりして。



そうだとしたらさくらさん賢すぎるのですが、これ、さくらさん一人で考えたんでしょうか。



しかし、百田さんが作家じゃなくなったらどうなるんでしょう。



先日百田さんはツイッターで作家に未練なし、いつでも辞めるというようなことをツイートしましたが、やっぱり作家を続けると宣言していたのは、作家じゃなくなったら叩かれまくるかも、と気づいたんでしょうかね。



ちなみに今日も、百田さんは週刊朝日の記事を「大嘘!」と断言していました。



こちらの週刊朝日の記事で、たかじんさんが前妻に復縁を迫っていたことや、たかじんさんの腰痛を診ていた伊東医師が、診察にさくらさんがついてきたことがなかったと話しているのですが、それらは嘘であると。



 「さくらは一度も来なかった」「たかじんは看取りを前妻に依頼」百田尚樹『殉愛』に続々新証言



特に、闘病中の2年の間、たかじんさんは伊東さんのところに一度も診察に行っていない!というのですが、伊東さんはたかじんさんが亡くなってすぐの頃に、亡くなる直前の診察の様子を週刊朝日に話しているんですよね。



 追悼やしきたかじんさん 最後のクリスマスカード 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版



それも全部嘘だったと言うのでしょうか。



百田さんは今かなり過敏な状態なようで、『永遠の0』の軍事監修を担当した神立尚紀さんが「『サンデー毎日』が秀逸」とつぶやいただけで、ツイッターをブロックしたようです。



仕事上の付き合いもあるでしょうに、この反応って…。



これからも人気作家でありつづけなければならないのに、大丈夫でしょうか。



ひらめきさくらさんはこの1年で1億稼いだ!



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※今度こそ『殉愛』関係のツイートをやめると宣言した百田尚樹さんのツイッターはこちらから



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