武漢ウイルス(新型コロナウィルス、COVID-19)の蔓延により各種イベントが延期・中止となったことについて、俳優の西田敏行さんが日本俳優連合理事長として政府に俳優仲間の危機を訴える意見書を提出しました。

 

俳優業界のみならず、すべてについて政府に保証を求める姿勢に「一般市民」からは違和感を覚える声が…。

 

※歌も歌っていました。

 

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 俳優仲間の窮状に声をあげた日本俳優連合理事長西田敏行

 

[以下引用]

舞台を中心に活動する俳優はコロナウイルスの影響について、次のように話す。

 

「予定していた公演が次々に中止になって、これがいつまで続くのか……そう思うと本当に怖いです。舞台俳優は1つの公演がなくなって、アテにしていたギャラがなくなってしまうと、本当に生活ができなくなってしまうという人も多いので……。劇団も公演がなくなって大変なので、保障してほしいとも言えなくて……。俳優としての仕事はこれからもどんどん中止になっていくことが目に見えているので、バイトを増やして生活していくしかないですね」

 

そんななか俳優たちの仕事と生活を守ろうと声を上げたのが、西田敏行だ。

 

3月5日、『日本俳優連合』は安倍晋三首相、菅義偉官房長官、加藤勝信厚生労働大臣宛に『新型コロナウィルス感染防止措置に伴う公演などの中止に伴う声明 及び働き手支援についての緊急要請』という要望書を提出した。この日本俳優連合の理事長が西田なのだ。

[週刊女性プライム]

 

西田さんは要望書の中で次のように述べています。

 

《私たちは今般の政府のご意向に添い、不特定多数の人々が集まるイベントなどの開催自粛を受けて、俳優は、映画・演劇・イベントなどの主催者の指示に従い、中止(キャンセル)を受け入れております》

《しかし出演者へのキャンセル料等の話し合いには到底至らないケースが多く、生活に困窮する事態が見えています》

《私たちにとっては仕事と収入の双方が失われ、生きる危機に瀕する事態です》

 

「政府のご意向に添い」イベントを中止したんだよと、その結果困ってるんだよと、言いたいことはわかります。

 

結論として西田さんが日本俳優連合として求めているのは、《どうか雇用・非雇用の別のないご対応で、文化と芸能界を支える俳優へご配慮下さいますよう要望いたします》ということです。

 

つまり、政府は新型コロナウイルスによる休業補償をフリーランスは4100円、会社員は8330円としていますが、俳優はほとんどがフリーランスという立場であるため、その格差をなくしてほしいということのようです。

 

 

 助成金が出ることで満足しない浅ましさ

 

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この格差については芸能関係、ライター出版社関係の団体が会見を開いて会社員との支給額の差や、現在の窮状を訴えており、西田さんもそのちら側の代表の立場でその立場を表明したのでしょう。

 

同様に、俳優以外のエンタメ業界も声をあげています。

 

[以下引用]

公演中止で損害推計450億円超党派議員が補償要望へ


新型コロナウイルスの感染拡大で、中止・延期となった音楽ライブや舞台の公演が計約1550件、損害額が推計約450億円に上ることが分かった。国会内で17日に開かれた超党派議員の会合で、主催業者などでつくる業界団体が報告した。各党は緊急経済対策での対応を視野に、政府に補償を求める方針だ。

 

集計対象の公演は2月以降3月末まで。会合を呼び掛けた自民党の石破茂元幹事長は「このままでは業界の人々の生活が成り立たない」と述べ、早急に対策をまとめる姿勢を示した。自民党のほか公明、立憲民主、国民民主、共産各党の議員らが参加した。

[デイリースポーツ3月17日]

 

日本クラシック音楽事業協会も16日にイベント自粛要請による公演中止・延期によって生じた損害の補償などを求める要望書を安倍総理に提出し、損害額は24億円だったと報告しています。

 

たいへんなことだとは思います。

 

ただ、先が見えない中困って混乱しているのは誰も同じですし、このままだといずれ経済が滞るのは素人でも心配です。

 

が、だからと言ってすぐ国に補償を求めるのも…。

 

国だって気分で自粛要請したわけではないですし、基本的には休校措置に付随した休業補償ですから、子供がおらず会社を休まない会社員には出ないお金です。

 

そして、結局財源は国民の税金ですからね。

 

ばらまきました、お金なくなりました、だから消費税もっと上げます、復興特別税みたいな感じで増やしていいですか、となったとき、負担するのは誰なのかという話です。

 

フリーランスやエンタメ業界が不安定なのは今に始まったことではないのに、これまで互助会的なものはなかったんでしょうかね。

 

桑田真澄さんのモノマネ芸人桑田真似さんは今回の件につき、「フリーランスは元々安定した仕事が無いの分かってて選んだ職業なので4100円もらえるだけでも有難いです」、東日本大震災の時は「休業補償なかったし」、「外的要因で仕事が激減するリスク承知でやってるはずの仕事なのに、助成金が出るとなったら支給額で不満を言うなんて。。日本の財源は無限と思ってるかも」ツイートしていました。

 

東日本大震災のときは自主的なイベント自粛だったような気がするので同列には語れません。

 

が、もらえるんですよね?なのに支給額に文句を言うって浅ましい。

 

「これだけ困ってる」と現実を記録しておくのは今後、なにかあったときに備えるためにも必要だと思いますが、今後もしも似たようなことが起きたときに、同じように国に訴えるようなことにはならないよう、業界でしっかり完結する互助システムを構築してほしいものです。

 

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