女性ジョッキーのパイオニア・藤田菜七子さんがスマホ不正使用で現役引退となりました。
しかし藤田菜七子さんの師匠によると、藤田菜七子さんは以前スマホ持ち込みを自己申告し厳重注意という処分を受けていたとのこと。
じゃあ今回の文春報道は…?
藤田菜七子さんは引退するほどの何をしたのでしょうか?
藤田菜七子の不正使用内容(週刊文春)
藤田菜七子さんのスマホ不正使用を告発した週刊文春の記事をかんたんにまとめると次の通りです。
- 2023年5月、若手騎手6人が禁止エリアにスマホを持ち込みインターネットの閲覧や通話などの違反行為に及んでいたことが発覚
- JRAは6人に対し30日間の騎乗停止処分
- 合わせてスマホ管理におけるルールを強化
- 当時女性騎手6人中5人が処分されたのに処分対象外だった藤田菜七子に称賛の声があがった
- 「処分された騎手の他にも、隠れてスマホを持ち込んでいる騎手はいましたよ。見つからなかっただけで、藤田さんもその一人だったと聞きました」(競馬場関係者)
- 「事件の後も藤田さんはタブレット端末を隠して持ち込むなどして外部との通信を止めなかったようです。違反者が重い処分を受けるのを見て、どう思っているのでしょうか……」(同前)
- 週刊文春は藤田菜七子と外部とのLINE履歴など複数の通信機器データを入手
- 内容はごくふつうの日常会話
- 相手は複数いて、文春はそのうち3人に取材。全員30代の男性。
- そのうちの2人は取材に答えるも1人は沈黙。
- 答えたうちの1人は現在はやりとりしていないとしながらも、文春が「現在も藤田が外部と通信しているのか」と問うと「(藤田は)そう言っていました」
2023年の6人処分のうちの一人は先日亡くなった角田大河さんです。
文春曰く、2023年の6人処分の後、ルールが厳しくなってもなお、藤田菜七子さんはなんとかごまかしスマホまたはタブレットを持ち込んでいたと。
お相手は「(交際していた頃はスマホ持ち込みに)厳しい感じじゃなかったんで」などと答えており、3人はみんな元カレということでしょうか。。
JRAのルール
騎手のスマホ不正使用禁止に関するルールは、競馬の八百長を防ぎ公正性を保つために設けられています。
以下が主なポイントです。
競馬場内でのスマホ使用禁止:騎手は競馬場内でスマホを使用することが禁止されています(調整ルームに入るときにスマホを預ける)。これは、レース中の情報漏洩や不正行為を防ぐためです。
レース前後の使用制限:レース前後にもスマホの使用が制限されています。これは、レースに影響を与える情報の共有を防ぐためです。
特定の場所での使用禁止:騎手は厩舎や調教中の馬場など、特定の場所でスマホの使用が禁止されています。
監視と罰則:スマホの使用が規則に違反すると、罰則が科されることがあります。これには罰金や出場停止などが含まれます。
期間はレース当日とその前後。
場合によるようですが、3日間使えない、ということもあるよう。
スマホ依存症という言葉がありますが、今この時代にまったくネット環境が使えないというのは厳しいと感じる人も多そう。
ただ公営ギャンブルを担う仕事を選んだ以上、耐えるべきことでは。
一般の企業でも、機密保持の観点から持ち込みできないとか、持ち込むならカメラ部分を潰すとか、ルールを設けているところもあります。
日本の騎手の年収は平均で約300万円から500万円程度と言われていますが、トップクラスの騎手であれば1億円を超えることもあります。
その世界を目指し、狭き門をくぐりせっかく騎手になったのに、スマホ不正使用で処分とか。。
JRAはJRAで、禁止エリアはネットを遮断するなどもっと強固な措置をするべきではないでしょうか。
文春記事と、藤田菜七子、師匠・根元氏の話の食い違い
ところで気になったのが、藤田菜七子さんがスマホ不正使用していた期間や申告についてJRAの発表、藤田菜七子さんの師匠、週刊文春で食い違いがあることです。
<JRAの発表>
藤田菜七子は2023年5月に6人が処分された際に全騎手に対し行った聞き取り調査で外部と通信を行っていないと申告していた
文春報道を受けた事情聴取の結果、複数回にわたり調整ルーム内にスマホを持ち込み通信を行っていたことを本人も認めた
2023年4月以降は開催日に調整ルーム居室内にスマートフォンを持ち込んでいない
<師匠・根元氏の話>
このたびは、このような事態になってお騒がせしてしまい、誠に申し訳ありません。菜七子は今、人前に出て話ができる精神状態ではありません。(昨年5月の)若手騎手6人のスマホの件の時、菜七子は以前に、そういう通信機器を使っていたことをJRAに自ら報告をしている。そして、その際に口頭で厳重注意を受けている。それが週刊誌の報道で、また処分を受ける形となってしまった。本人も納得がいかない部分があると思う。引退届は私の万年筆で大泣きしながら書いていた
netkeiba
<週刊文春の記事>
2023年の6人処分の後も通信機器を持ち込んでいた
以前通信していた相手は、藤田菜七子自身が現在も禁止エリアにスマホを持ち込んでいると話していたと言っている
どういうことなんでしょうね。
藤田菜七子さんは2023年にちゃんと申告したのに、JRAの都合かなにかでそれがなかったことにされていたのでしょうか。
例えば女性騎手のイメージとか、藤田菜七子さんがどうしても乗らないといけないレースがあったとか。
以前、元騎手の方がXでJRAには闇があると言っていましたが、これもその一部?
また、2023年4月以降はスマホ不正使用をしていないとする藤田菜七子さんに対し、文春は5月以降、なんなら今でも持ち込んでいたとしています。
週刊文春が持っている証拠データは日付が入っているといいます。
いくら藤田菜七子さんが2023年4月までしかやっていないと言ったとしても、週刊文春が2023年5月以降にも藤田菜七子さんが不正使用していたというなら、それが正しいと思うのですが。。
いずれにしても藤田菜七子さんは引退を選びました。
女性ジョッキーのパイオニアがこんな形で表舞台を去るなんて。
せめてJRA職員の旦那さんとの仲は壊れないといいのですが。。
追記:JRAが藤田菜七子の虚偽申告を明かす(2024年10月12日)
JRAが藤田菜七子さんの虚偽申告を明かしました。
それによると、たしかに2023年5月の6人摘発のタイミングで藤田菜七子さんから自己申告があったとのこと。
当時その内容は、TwitterとYou Tube視聴であり、他者との通信ではなかったために厳重注意となったそう。
それが今回の文春報道で他者との通信であったことが発覚したため、虚偽申告として処分予定だったところ、引退の申し出があった、ということでした。
コメント
週刊文春はろくでもないですね。