毎年物議を醸す日本テレビの『24時間テレビ』で、両足マヒの子供が富士山に挑戦した際、虐待を疑われるようなシーンが放送されて話題になっています。
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こちらが問題のシーンの含まれる動画です。
正直、帽子を払う手は確かに乱暴だとは思いますが、『24時間テレビ』はチラリとも観ていないので、この動画だけでは何も判断できません。
ネット上の冷静なコメントによると、どうやら登頂に成功した時のことのようで、父親と思われる男性が「やったな!」と少年をワシャワシャ揺すって大興奮なのに本人のテンションが低く、完全にひとり相撲状態になっただけでは、とのこと。
そう思って動画を見直すと、背景に鳥居が見え周囲に笑顔の人がいますし、そうなのかなと。
そうだとしても、これは虐待だという声もありました。
富士山の登頂はただでさえ難易度が高いのに、雨も降っていましたし、そんな中、なぜ両足マヒの少年が挑戦する必要があるのか。本当に本人が望んだ挑戦だったのか。喜べないほど疲労困憊させる意味は。等々。
まあでも日テレのこういうのは毎度のことです。
2012年には世界遺産の屋久島で義足の少女が縄文杉を目指すという企画が物議を醸していましたね。
24時間テレビで自然破壊!世界遺産・屋久島よりも番組を優先した日本テレビに批判殺到!
その度指摘されるのが、障害者を「かわいそうな人たちが、こんなに頑張っている」と扱っているのはどうなのか、無理させて感動「させる」意味、本人の「やり遂げた!」という達成感はあるのか、というあたりです。
例年なら乙武洋匡さんが先頭に立ってこの辺りを指摘しいていましたが、不倫問題発覚で今年は沈黙していましたね。
代わりと言ってはなんですが、今年はNHKが裏で『バリバラ~障害者情報バラエティー~』を放送しました。
地球マークに「24」と書かれたロゴ、「笑いは地球を救う」という言葉は明らかに日テレの『24時間テレビ』を茶化していますし、『24時間テレビ』定番の感動ドラマも、本家『24時間テレビ』にも出演した3つの難病を患う大橋グレースさんが主演してパロでティにし、「裏側」を暴露しました。
[以下引用]
そこでは、明るいテンションで話す障害者の話を、テレビ局側が誘導したり、話の内容を切り取ったりして、いかに「報じない自由」を駆使し、事実を曲げて「感動ドラマ」を作り上げているかを暴露したのだ。
「感動ドラマ」のパロディでは、スタッフが障害者に「相当ショックだったでしょうね…」と深刻に問いかけると、障害者側は「いや、その病院に、めっちゃイケメンの先生がいて、めっちゃテンション上がりまくりだったー」と明るく答えると「その話いらないっす」と否定し、テロップで「放送しない部分」とわざわざ「報じない自由」が存在することを伝えた。そして、「時間が解決したっていうか」と答えた障害者にかぶせて「いやいや、そんなベタな話はないでしょう」「そこはもっと大変そうな感じで」とむりやり感動物語に誘導している有様を伝えた。
この他にも、番組では健常者・障害者それぞれ100名に「障害者の感動的な番組をどう思う?」というアンケートを実施した内容を報じ、健常者では「好き・嫌い」が競り合ったが、障害者では「障害者の感動番組が好き」がたったの10人、90人が「嫌い」と回答していることが紹介された。
そして更に、イギリスBBC放送では「障害者を勇敢なヒーローや憐れむべき犠牲者として描くのは侮辱である」としたガイドラインを制定していることも報じられ、最後は裏番組のテーマソング「サライ」を歌うなど、終始一貫して「感動の障害者物語」の偽善性を批判する内容だった。
[ガジェット通信]
NHKの『バリバラ』はもともと毎週金曜日に放送されていた障害者向け福祉情報番組『きらっといきる』から派生した番組で、2012年から「日本初の障害者のためのバラエティ番組」と銘打ち、障害者自身が時には自らの障害をネタにして笑わせることを目指した番組とのこと。
一方の『24時間テレビ』は日本各地でチャリティーキャンペーン活動を行う番組として誕生しており、集まった募金は福祉、環境、災害復興を目的とした支援活動に全額寄付されています。
「募金」というものを考えて感動をとったのかもしれませんが、日テレの『24時間テレビ』があるがために障害者が聖人化され、今回『バリバラ』で放送されたドラマのように、医者を見て「イケメン」と思うはずがない存在として扱われ窮屈だ、というのはあるかもしれませんね。
そういう意味では、ダウン症の少女が『パーフェクトヒューマン』を踊ったのは、過剰にケアする日テレの傾向からすると珍しく、人は誰でもパーフェクト、ダウン症も個性と捉えているようで、良いと言えば良いような気もしてきます。
※歌詞まで考えるとアレですが。
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それにしても、毎年毎年日テレもよくやりますね。
こういうチャレンジものに対する批判も定番ですし、他にもチャリティーなのにギャラ問題と、マラソンのワープ問題、深夜の時間帯での炎上など、本当に夏の風物詩です。
24時間テレビのギャラ問題、ヤラセ疑惑にマラソン距離偽装疑惑、炎上上等の裏側
今年は放送直前に番組パーソナリティを務める予定だった高畑裕太さんの暴行事件があり、日テレの損害額は一億円、などと言われていましたが、高畑さん出演のドラマはNEWSの小山慶一郎さんを代役に撮り直したことが話題になるなど、逆に注目を集めていい結果がでていたりして。
視聴率の発表はまだですが、今年もいろんな意味で「日テレを救う」番組になったのでしょうかね。
24時間テレビはCM収入丸儲け、視聴率3冠奪取の「日テレを救う」番組だった
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コメント
僕は障害者ですが両方の番組を見ていないのでなんとも言えませんがテレビ番組一番障害者を馬鹿にしていると思う
でもきっと24時間テレビがなくなったら誰も障碍者のこと気にしなくなるよね。
見てないけど山登りなんてみんな疲労困憊して登るものじゃないの?健常者ならOKってこと?
番組の雰囲気が何か気味悪いよな
とても見ちゃいられない
てゆうか、そもそもあの番組自体が障がい者を見世物にして虐待してる気がするんだが
一秒たりとも観てない。